*** 産休中の給料代わりは【出産手当金】 ***
一般的には、会社勤めの女性が「産前・産後休業(=産休)」を取得すると休業補償として貰えるものです。詳しくは後述しますが、注意する所は、出産すれば誰でも貰える『出産育児一時金』と違い、働いている女性に対する制度であるということと、
産休中も給料が支給(6割以上)される場合は貰えないことです。
| 受給資格の条件 | ||
|---|---|---|
| 資格者 | その他の条件 | 注意点 |
| 現在会社勤め中で、 そのまま産休に入った女性 |
1年以上会社の健康保険に加入 | 男性は貰えない |
|
実際の出産日が ※平成19年4月1日以後は、 |
退職前にその会社で 1年以上健康保険に加入 |
出産予定日が 6ヶ月以内ではない |
(注1)
但し、任意継続被保険者に関しては、平成19年3月31日時点において、
・任意継続被保険者である者で出産手当金を受給中の場合(日額の6割支給)
・任意継続被保険者である者で、被保険者期間中に出産手当金を受給する場合(日額の3分の2支給)
は、支給されます。
上表を見て、気付いた方もいるかと思いますが、『出産手当金』の受給資格者は、イコール「家族」がつかない方の『出産育児一時金』の受給資格者なのです。
なので、『出産育児一時金』と同じく、妊娠期間(4ヶ月)85日以上は流産・死産等でも支給されますが、「産休」をしていないと貰えないので、流産では実際は貰えません。
注意点を補足しますと…
| ◆退職者の場合、出産予定日は退職から6ヶ月以内でも、実際の出産が遅れて、6ヶ月以上になった場合は貰えません。 |
| ◆女性のみの制度なので、男性社員が「(専業主婦の)妻が出産するから」と言っても貰えません。 |
| ◆会社勤めの女性の制度なので、社会保険対象者の為、国民健康保険では貰えません。 |
| ◆産休中も6割以上の給料が支給される場合は貰えません。(法定給付が6割の為) 但し、6割未満の給料の場合、出産手当金と給料の差額分が貰えます。 ※平成19年4月1日からは、「6割」⇒「3分の2」と変更されます。 (50銭未満切捨て・50銭以上1円に切上げ) |
※『出産育児一時金』の場合もそうですが、『出産手当金』も組合健保の場合、+αの付加給付がある組合もあります。
<何日分貰えるのか?>
産前休暇分6週間=42日(多胎妊娠の場合14週間=98日)と産後休暇分8週間=56日(多胎妊娠の場合も同じ)の最高98日(多胎妊娠の場合154日)です。
※「最高」としているのは、
産後休暇の56日は法律で「(事業主が)休ませなければいけない期間(一部例外あり)」なのですが、産前休暇の42日(多胎妊娠98日)は「(妊婦本人が)休んでもいい期間=別に休まなくてもいい期間」だからです。
日程の詳細は、出産の「【産休】と【育休】の比較」をご覧ください。
<計算方法ですが・・・(※概算です)>
産休前の平均給与が24万円
日給に換算すると8,000円(24万÷30日)の場合
| 標準報酬日額×6割×実際に産休をした日数(98日以内) ※平成19年4月1日からは、「6割」⇒「3分の2」と変更されます。 (50銭未満切捨て・50銭以上は1円に切上げ) |
| 8,000円×0.6×98=470,400円(←出産手当金支給額) |
| ※平成19年4月1日以後 8,000円×2/3×98=522,634円(←出産手当金支給額) |
社会保険庁ホームページの標準報酬月額表をご覧ください。
上の例で説明しますと…
平均給与の24万円は、「標準報酬月額表」の中の報酬月額の230,000〜250,000になります。
一番左を見ると等級があり、この場合、15等級になります。
15等級の標準報酬月額は240,000・日額は8,000となります。
※「標準報酬月額決定方法(概略)」もご参照ください。
<いつ貰えるのか?>
出産後に勤め先に書類を提出します。
「出産手当金請求書」と「出産育児一時金請求書」は、一般的には一緒に提出し、産後休業56日終了後に同時に貰うケースが多いです。
最後に…請求の時効は2年です。
「貰うの忘れた!」状態でも2年以内なら貰えます。
ここからは、私個人的な意見ですが…、
出産の「産休・育休時の解雇について」でも書いたのですが、妊産婦に対するこういった制度もまだまだ充実しているかといえば、そうではなく、共働きでギリギリの家庭は、6割貰えると言っても4割は減る現実の方が厳しいのが事実です。
それでも、産休・育休を取得できる会社は、今でも恵まれている会社で、実際は、「肩たたき」にあったりというのをよく聞きます。
制度があっても、権利があっても、使いこなせない現実があります。
女性は、出産で退職をしてしまうと、新たに働き口を探すのが困難な為に、正社員で働きたくても働けなかったり、だから、今の仕事を手放したくない!と思っても職場は妊産婦には厳しくて続けられなかったり・・・
この事が、現在の「少子化問題」の原因の1つにあるんじゃないかと自分自身が「ママ」という立場になってからつくづく感じています。
「もっと女性が子供を持っても働いていける世の中に!」
少しでも早くそうなって欲しいと願っています。
管理人主婦系サイト【楽妻でいこう!】より:
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最終更新日:2006-12-16






